このサイトについて
このサイト「Z旗」は、司馬遼太郎氏の小説『坂の上の雲』についてまとめたサイトですが、
以下の主旨に基いて運営しています。
1.「坂の上の雲」の虹を見る
小説『坂の上の雲』は、明治という時代に生きた人たちを取上げた人物列伝という要素を踏まえながら、一方では日清戦争・日露戦争の歴史的事実を集めた作品であり、この小説を読めば両戦争について部分的には把握はできますが、ではなぜ日本は戦争しなければならなかったかについての社会(国民)全体の動きまでを掴むことはできません。
では、より詳細な歴史資料や歴史的事実を集めれば好いのかというものでもなく、
「歴史というものは虹のようなものである。それは近くに寄って、くわしく見れば見えるというものではない。 近くに寄れば、その正体は水玉に過ぎない。」
イギリスの言語学者オーウェン・バーフィールド(1898 ~1997)の言葉
この文章にぶつかった時、私はそれまで歴史というものに関して何となくモヤモヤしていたものが一挙に整理され、分かったような気がした。(中略) 虹は、見る人から一定の距離と角度を置いた時に初めて、明瞭に見える。逆に言えば、その距離と角度が適当でなければ虹は見えない。同じ時間に空を見ていながら虹を見なかったという人は、いた場所が悪かったか、あるいは虹に近すぎたからに外ならない。 それでは、歴史における水玉というのは、個々の歴史資料や個々の歴史的事実といったものであろう。だが、こういった歴史的事実を集めてみても、その観察者の立っている場所が悪ければ、歴史の実像は見えてはこないのである。(中略)繰り返すが、 いくら歴史的事実を山のように積んでみても、全体像としての歴史、つまり“虹”はなにも見えてこない。やはり、距離と角度が必要なのだ。
上智大学名誉教授 渡部昇一著『渡部昇一の日本史快読!』より
そこで当サイトは、専門知識による「独善」に陥らない為にも、小説『坂の上の雲』を距離と角度を以て捉え、まずは明治時代の歴史資料や歴史事象を集めた「明治」という国家、さらにそれを時系列にした明治時代年表を作成しながら、その当時の社会(国民)がどのような動きをしていたかを紹介しながら、小説『坂の上の雲』の“虹”を見ていただきたいという主旨で作成しています。
2.伊予水軍の誇りを忘れないために
小説『坂の上の雲』で司馬遼太郎氏は、「伊予は水軍の国である」と述べています。この小説の主人公である秋山好古、真之兄弟と正岡子規は伊予水軍の末裔になりますが、かくいう私も愛媛県出身であり、彼らと同様に伊予水軍の末裔になります。(*秋山兄弟は河野水軍系、正岡子規は越智水軍系)
私はこのサイトを通して、伊予水軍の誇りを忘れないためにも、水軍の歴史を始め、彼らの奇蹟を後世までも語り継ぎたいと思います。殊に、日本海海戦で水軍戦法を応用した秋山真之ですが、彼がZ旗という旗に込めた思いを掲げ、このサイトの名称の由来としています。
3.司馬遼太郎氏への感謝を込めて
小説『坂の上の雲』に関する文献を集めている方ならお気づきだとは思いますが、この作品は戦前のベストセラー作家達が書きあげた「伝記物」を司馬氏がまとめたに過ぎないものであり、決してオリジナルな作品だとは言えません。
しかしながら、司馬氏の凄さは、坂本龍馬を始め、歴史上の人物を蘇らせる巧妙さにあり、彼がいなければ、秋山兄弟は無名の人物のまま歴史に埋もれていたのではないかと言えます。正直私自身も彼らの事を知ったのはこの小説を読んでからになります。
*司馬氏への感謝を忘れてはいませんが、一方で司馬氏の乃木希典「愚将説」は否定しています。
4.その他
その他の要点を箇条書きに述べますと、
- このサイトは、個人で運営しています。
- できるだけ当時の文献を参考資料に作成しています。
- 水軍の歴史を基点に海戦ついて多少とりまとめたサイトです。
- インターネットの特性を活かしながら、WEB技術を取り入れた使い勝手の良いサイトを目指しています。
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